プロ1号で開幕3番に大前進だ。阪神のドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が日本ハム戦の3回、左翼席へ先制決勝の2ランをかっ飛ばした。

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阪神森下の母校中央大の清水達也監督(58)が、教え子の“プロ初アーチ”を喜んだ。「よかったですね」と満面の笑み。4回無死一、二塁の第3打席で、生田目の148キロ真っすぐを右中間に適時二塁打したことについては「センター中心に右方向に飛んでいる時はいい感じ」と好調の要因を分析した。

大学時代に3番で起用を続けた清水監督は「足も特別、速いわけではないですけど、走塁に関しての意欲とか、塁に出ても前の塁を狙うという意識はすごく高い。4番より3番の方が初回から回ってきて、いいところで(ヒットが)出るかなと」と説明。前日9日にはWBC中国戦で中大の先輩牧が右方向への1発をマーク。「牧のことはすごく慕っていた。励みというか、『自分も』という気持ちにはなっているんじゃないかな」と思いを代弁した。【古財稜明】