近鉄での現役時代に4度の盗塁王に輝き、オリックス監督も務めた大石大二郎氏(64=日刊スポーツ評論家)が、23年のパ・リーグのペナントレースを占いました。本音トークと順位つきの大予想をお楽しみください。

◆大石大二郎氏のパ・リーグ順位予想

1位ソフトバンク

2位オリックス

3位西武

4位楽天

5位ロッテ

6位日本ハム

優勝はソフトバンクと予想します。メジャーに移籍した千賀の穴は大きいが、どの球団にもまねができない大補強を敢行した。投手では元メジャーのセーブ王、オスナの獲得が大きい。昨年は勝利の方程式が不安定だったが、ここが固まれば勝つ確率が格段に増す。

打線も近藤の加入が大きい。WBCでいい働きを見せたように出塁率が良く、チャンスで打てて1発もある。お手本のような選手でみんな刺激を受けるだろうし、打線の得点力を上げる相乗効果も期待できる。

昨年王者のオリックスは、球界NO1・1の投手力がある。山本、宮城、宇田川、山崎颯がWBCで抜けたオープン戦も好調だった。ただし、勝負強さ抜群の吉田が抜けた穴は大きい。その穴を埋める人材が出てくるか。昨年はソフトバンクを0ゲーム差でかわしたが、補強で上回るライバルに対抗するには、かなりの新戦力台頭が必要だ。

西武は投手力が上がってきたので、打線とのかみ合わせが良くなれば優勝も0ではない。楽天は得点力があるので、投手力次第でAクラスの一角を崩すチャンスはある。ロッテと日本ハムは投打の総合力で、厳しい戦いを強いられそうだ。