法大は、5番に入った高原侑希内野手(4年=福井工大福井)がリーグ戦初本塁打となる先制3ランを放つなど1人で7打点を挙げる大活躍で、慶大に快勝した。

初回2死一、二塁、高原が135キロスライダーをとらえて、左翼席へ先制の3ランを放った。リーグ戦初本塁打で「完璧でした。持ち味は積極的に振っていくことなので、初球の直球が振れて、いい感じで打席に立てているなと思った」と振り返った。

3回に適時打、7回にも内野ゴロで打点を挙げた。9回は1死二、三塁のチャンスで右越え二塁打を放ち、2打点を追加。東京6大学連盟の1試合最多記録となる8打点(96年春、早大・矢口健一)まであと1点に迫っていた。

開幕前に、期待する選手として高原の名前を挙げていた加藤重雄監督(66)は「オープン戦からコンパクトに力強いスイングをしていて、打力が開いてきたと思っていた。非常に貴重な1発でした」と評価。昨秋5位に沈んだ悔しさを胸に臨むシーズンで、指揮官は「予想以上のいい勝ち方ができました」と話した。