ロッテはノーヒットノーランは免れたが、2安打完封負けを喫した。西武今井を最後まで攻略しきれなかった吉井理人監督(57)は「スライダーに…。風かなんかでいつもの変化と違ったのかな。それでイメージ通りに打てなかったのかもしれない。これからビデオを見てみないと分からないですけれど、真っすぐの強さというよりもスライダーがあっていなかった感じがします」と分析した。

8回1死から安田尚憲内野手(23)が左前安打を放って一矢報いた。9回には藤岡裕大内野手(29)が四球と、中村奨吾内野手(30)の左前安打で1死一、二塁。一発出れば逆転の好機を演出したが、山口航輝外野手(22)が空振り三振、グレゴリー・ポランコ外野手(31)は一飛に終わった。指揮官は「野球って相手がいるスポーツで、相手がこっちの力を上回ることはあるので、今日は仕方がない。ただ、9回に粘りを見せてくれたので、ああいう姿勢はずっと続けてほしいなと思います」と光明を見いだした。

14日は今季5戦負けなしの本拠に戻り、オリックスと対戦する。WBCでは侍ジャパン投手コーチとして一緒に戦った佐々木朗希投手(21)とオリックス山本由伸投手(24)が初めて投げ合う。「朗希が対戦するのは向こうの打者なので、そこは関係ないですね。ファンの皆さんはそこを楽しんでくれたらいいなと思います」と願った。松川虎生捕手(19)が初めて1軍登録を抹消されたため、先発マスクには「明日は佐藤です。ずっと佐藤というわけではないと思うんですけれど。朗希もいろいろなキャッチャー、誰でもいけるようにしておかないとダメなので」と、昨季も3試合でコンビを組んだ佐藤都志也捕手(25)を指名した。【鎌田直秀】

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