法大は、延長戦の末に1-1で立大と引き分けた。

1-1で迎えた延長12回裏1死から、雷と雨、ひょうによる悪天候で29分間の中断。3番手で10回から登板した最速151キロ左腕の吉鶴翔瑛投手(3年=木更津総合)は集中力を切らさず、2死から安打を許したが無失点で試合終了とした。

打線は4回にスクイズで挙げた1点のみ。好機であと1本が出ず、加藤重雄監督(66)は「チャンスで、もう1本が出なかった。今年は投手がいいので、早く2、3点取りたかった」と振り返った。

吉鶴は、悔しさを胸に腕を振った。9日の慶大戦で2-0の9回からマウンドへ。連打と逆転2ランを浴びて、先発した篠木健太郎投手(3年=木更津総合)の勝ち星を消し、チームも逆転負け。試合後、高校時代からのチームメート篠木に謝りに行くと「まだ勝ち点を取られたわけじゃない。明日もあるし、頑張ろう」と励まされた。「逆転打を打たれたのが初めてで、このまま気持ちを引きずったらズルズルいってしまうと思った。悔しくて、取り返そうと思って1週間やってきたので、結果が出てよかった」と笑顔で話した。

今秋ドラフト候補、最速150キロ左腕の尾崎完太投手(4年=滋賀学園)が今春3試合目の先発。6回1/3を被安打3の無失点と力投したが、勝ちはつかなかった。