劇的なサヨナラ勝利の裏に、阪神岡田彰布監督(65)の熱い言葉があった。

8回を投げ終えた先発西勇輝投手(32)の球数は114球に達していた。8回裏、ベンチ裏で指揮官は「白黒つけてこい。最後やしいってこい」と西勇の背中を押した。

西勇は試合後「僕も分かってますと。体は元気だった。9回、投げさせてもらえることに感謝しながら、マウンドに上がった」とうなずいた。結果的に9回表に1点を失ったものの、その裏にチームは逆転サヨナラ勝利で、今季1勝目を完投で飾った。128球の熱投が勝利を呼び込んだ。

○…木浪が逆転サヨナラ勝ちにつながる二塁打を放った。1点を追う9回1死一塁。広島栗林の初球直球をとらえ、右翼線に運んだ。「西さんがずっと頑張ってくれて、(直前の)梅野さんも(右前打で)出てくれて、つなごうという気持ちだけですね。この勝ちはでかいなと思います」。3回にも左前打をマーク。今季4度目のマルチ安打で打率4割4分と絶好調だ。

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