大阪学院大が神戸学院大を下して、今季初の勝ち点を獲得した。4番のエドポロ・ケイン外野手(2年=日本航空)が勝ち越しの決勝2ランを含む3打点と活躍した。

1-1で迎えた6回2死一塁。打席には4番エドポロ。1ストライクからの甘く入った2球目を振り抜くと、打球はレフトスタンド中段へ。打った瞬間の大飛球は勝ち越しの決勝2号2ラン。「この節まで当たりが出ていなくて、強く振らずミートを心がけて打席に入った。長打だったら点が入ると思ったので、点を入れられるバッティングをしようと思った」。ミート重視に持ち前のパンチ力が合わさり、軽々と柵越えし、大きくほえた。1打席目には中堅への同点犠飛を放っており、この日3打点と4番の仕事を果たした。

ナイジェリア人の父と韓国人の母の間に生まれ、自身は大阪市内で生まれ育った。高校は日本航空(山梨)に進学し、21年夏に甲子園に出場。右翼フェンス直撃打を放つなど聖地でも長打力も見せ、16強入りにも貢献していた。

高3時にプロ志望届を提出したが、ドラフト指名漏れ。大学卒業後のプロ入りを目指しており、「1打席1打席を無駄にせずに、全部が自分の成長につながることだと思っている。プロに行くのが目的じゃなくて、プロで活躍するのが目的。この4年間で課題をなくして、プロで活躍できるように頑張りたい。アマチュア野球で一番いいバッターになる気持ちでやっていきたい」と大学での4年間を思い描く。

大学での目標はリーグ記録の1シーズン5本塁打。今季は2本塁打で残りは2節。「今季は行けるか分からない」と笑うが、「5本の記録をどこかで抜けるようにしたい」。まだ大学2年生。さらなる成長で飛躍を目指す。