<ヤクルト0-7阪神>◇29日◇神宮

プロ野球選手になっても、仲のいい同級生と集まれば、どこにでもいる24歳の顔になる。佐藤輝明外野手は昨年12月29日、西宮・甲陵中の軟式野球部時代の仲間たちと再会した。

兵庫・西宮市、佐藤輝の実家からほど近い焼き鳥店。自身と同じく社会人3年目を迎えた仲間たちと2時間ほど、思い出話や近況に花を咲かせた。

「あの公園でよくサッカーしたよなあ」「それじゃ、テルの聖地巡礼でもしてみるか?(笑い)」。懐かしい話をしていると、中学野球部時代の話になった。佐藤輝が「8番右翼」の“ライパチ”で起用されたことがある2年秋の新人戦。「今思うとありえないよな」と笑う友人の横で、佐藤輝も思わず笑顔になった。

その後、友人宅でトランプを楽しみ、午後11時過ぎには解散。佐藤輝も「ありがたいですよね、昔からの友だちが今でも仲良くしてくれるのは」と感謝する。いつでも童心に返ることができるひとときが、23年シーズンの原点にある。【阪神担当=中野椋】