広島栗林良吏投手(26)が巨人中田翔内野手(34)に逆転サヨナラ2ランを浴び、4敗目を喫した。9回、3-2と1点リードを背負ってマウンドへ。秋広、代打・丸を2者連続三振に仕留めるも、岡本和にフルカウントから四球。続く中田に初球のフォークを左翼スタンドに運ばれ、天を仰いだ。

22日DeNA戦で7セーブ目を挙げたあと、27日中日戦のホールドを挟んで連敗の守護神は「本当になんとかやり返したい気持ちしかないですし、チームに貢献したい気持ちしかないですし、毎回毎回チームに迷惑をかけてしまっている。自分がしっかり抑えていれば勝てる試合もたくさんあったと思いますし、そういうのができていないというのは、本当に申し訳ない気持ちが1番、悔しい気持ちしかないかなと思います」と声を絞り出した。岡本和への与四球直後の被弾だけに「フォアボールのあとの初球はずっと大事だと言われているので、そこをしっかり投げきれなかったというところが自分の実力不足と思います」と悔しさをかみしめ、言葉を続けた。

ただ新井監督は「まっすぐにしてもフォークにしても、最近では1番よかったと思う」と評価。「それがなかなか結果につながらないというところは、クローザーの厳しいところだと思う」と思いやり、抑え継続については「もちろん」と迷いなくうなずいた。