23歳の誕生日だったロッテ藤原恭大外野手(23)が攻撃の糸口を開いた。

初回先頭、ソフトバンク東浜の初球144キロを振り抜くと、強風を切り裂くライナーで右翼手の右横を破った。犠打で三塁へ進み、井上の先制打につなげた。

初球から振る積極的な姿勢には、誕生日ならではの“読み”もあった。第1打席へ向かう際、スタンドのファンから「ハッピーバースデー」の歌を贈られた。誕生日の選手には恒例のシーンだったが、歌が終わってすぐの一振りだった。「誕生日ソングがあるので(東浜には初球から)振ってこないと思ってくれたかは分かりませんが、直球一本でした」と明かした。

お祝いの歌が流れた後、いきなりは振ってこないだろうと相手が思うところを逆手に取った形だ。もちろん、実際に東浜がどう思っていたかは分からないが、誕生日ソングの余韻を打ち消す一打が実った。

ただ、2打席目以降は3三振を含む4打席凡退。チームも逆転負け。藤原は「状態は悪いんで、やれることをやっていきたい」と前を向いた。

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