得意のペイペイ獅子狩りだ。ソフトバンク石川柊太投手(31)が、19日の本拠地での西武戦に先発する。ペイペイドームの西武戦は、中継ぎ3試合も含めて過去14試合に登板し、8勝3敗、防御率1・70。他の4球団に比べると最良の数字だ。この日は投手練習に参加し「自分のピッチングをしっかりできれば」と好データを味方に、自身3勝目へ意気込んだ。

1カ月前、4月18日の東京ドームでの対戦では外崎、中村に2者連続弾を浴びた。5回途中4失点でKO。今季初黒星を喫し「前回やられてる部分もありますし、やられないように頑張ります」。理論派の石川にしては珍しく、短い言葉で逆襲への思いを表現した。「福岡はわが庭」と言わんばかりの快投を目指し「バッターはいいイメージのあるピッチャーが来たら、気持ちよく打ち出すこともある。油断できない。その1球がホームランになると思いながら、後悔のない1球を投げていきたい」と気を引き締めた。

16日の楽天戦は敗れたが、若きエース候補の大関が2試合連続完投。17日の同戦は42歳の和田が6回1失点で、チームの連敗を止めた。東浜と先発2本柱の石川が発奮しない訳がない。斎藤学投手コーチは「石川もだいぶ良くなってきている。調子は大丈夫です」と太鼓判を押し、4週連続で金曜日を託した。

現在は4カード連続で負け越しなし。大事なカード頭に向け「気持ちが入れば投げ急いでしまう。自分の中で間を持って投げられたら」。冷静にチームを2連勝に導く。【只松憲】