球界最年長の男はバットでもプロ野球記録を打ち立てた。

今季4度目の先発マウンドに上がったヤクルト石川雅規投手(43)がプロ入り22年連続安打を記録した。3回先頭、カウント1-1から19歳下の阪神先発村上が投じた143キロ直球を流し打ち。左翼線ギリギリへ左前打を放った。

今季初安打により53~73年小山(大洋)と56~76年米田(近鉄)の21年連続を抜き新記録。登板前日には「打席に立ったらヒットを打ちたい。ピッチャーがつなぐと上位につながりますから」と意欲を示していた。球団では13年9月に宮本慎也が42歳10カ月で記録した最年長安打を更新した。

10日阪神戦(甲子園)では5回1/3を投げ4安打無失点と好投し、プロ野球タイ記録となる1年目からの22年連続勝利を達成。この日は3回に阪神打線につかまり4回0/3、7安打3失点で無念の降板。今季2勝目はお預けとなった。

▼43歳4カ月の石川が今季初安打を放ち、プロ1年目の02年から22年連続ヒット。投手で22年以上連続安打は、93~16年三浦(DeNA)の24年に次ぎ2人目。三浦は2年目からで、1年目からは53~73年小山(大洋)56~76年米田(阪神)の21年を抜く最長記録だ。

 

▼野手も含めた1年目からの連続安打記録は89~15年谷繁(中日)の27年で、22年以上は石川で10人目。大卒の選手では92~13年桧山(阪神)に並ぶ最長タイ。また、43歳以上で安打を打ったのは球団初めて。