慶大は逆転負けを喫し、早慶戦の第1戦を落とした。打線は12安打を放ちながら3点のみ。堀井哲也監督(61)は「相手投手が粘ったとも(慶大が)攻めあぐねたとも言える。選手は一生懸命やっていたので、その結果です」と話した。

コロナ禍前の19年春と同じ2万6000人の観客が集まった。幼稚舎や中学、高校と付属校の生徒たちも応援に駆け付けた。

初回2死二塁で、4番の栗林泰三外野手(4年=桐蔭学園)が早大・加藤孝太郎投手(4年=下妻一)の初球140キロを完璧にとらえて、慶大の応援団が待ちかまえる左翼スタンドへ運び、先制の2ラン。今春2号で「思いきりいこうと強気で行った。他の対抗戦とは違う緊張感があったけど、楽しむことができました」と振り返った。

先発の外丸東真投手(2年=前橋育英)は6回を被安打5の5奪三振、2失点にまとめた。

打線は初回の2点以降、チャンスをつくるも追加点を奪えなかった。3点を追う8回に1点を返したが、あと1本が出ず。初回以降は安打を打てなかった栗林泰は「今日の負けは、僕のせいです。明日はシンプルに取れるアウトを取る、点を取れるところで取ることに尽きる」と話した。