中日涌井秀章投手(36)が自力V消滅の危機からチームを救った。

初回に1点を失ったが、2回以降は最速150キロの直球と変化球で相手に追加点を許さず、7回3安打1失点で中日移籍後2勝目をゲット。チームを5位に引き上げた。

表情を変えることなくアウトを積み重ねた。初回に1点を失ったが、2回以降はスコアボードにゼロを並べた。7回、先頭の柳田に二塁打を許したが、追加点を許さず。107球で旧知のソフトバンク打線を牛耳った。

「3回から良かった。ブルペンでもまとまっていた。初回に1点を取られたけど、真っすぐは悪くなかった。今日はいい試合になった」。通算156勝目を満足そうに振り返った。

これでペイペイドームで5連勝。ソフトバンク戦は自己最多の27勝に伸ばした。「これを次の登板でも続けたい」。杉下茂、権藤博、星野仙一ら歴代レジェンドが背負った20番を背負う。竜のエースナンバーを継承したベテランが輝いた。

立浪監督は「涌井は回を追うごとに見ていて安心感があった」と称賛。自力V消滅の危機を脱し、4月21日以来のセ5位にも浮上した。「少しでも借金を減らせるように頑張りたい」と監督は表彰を引き締めた。

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