初出場の鹿屋体大(九州地区南部)が、初白星を挙げた。

打線がつながり、10安打で5点を挙げた。先発の森田希夢(のぞむ)投手(2年=済々黌)が6回を3失点。2番手の小川慶士投手(2年=広島国泰寺)が3回を無失点に抑え、2年生リレーで勝ちきった。藤井雅文監督(34)は「神宮で勝てるチームをつくってきたので、それができてよかった。全国でも勝てると部員、鹿児島、九州に勇気を与える1勝になったと思う」と話した。

済々黌出身のコンビが、投打で活躍した。初回2死一塁で、4番の原俊太内野手(4年=済々黌)が甘く入った初球の直球をとらえて右越えの先制2ラン。「甘い球がきたら、初球から振ろうと思っていた。いい感触でしたが、まさか入ると思わなかった」と喜んだ。高校の後輩、森田が先発して試合をつくり「頼りになる後輩です。早めに点を取って助けたいと思っていました」。東京6大学の早大で活躍する島川叶夢内野手(4年)が済々黌の同級生で「刺激を受けています」。事前に神宮の芝やアンツーカーの特徴を教えてもらったという。

ラプソードやトラックマンなどの機器を練習から使用し、活用しているのがチームの強み。主将の原は「勝てるところまで突き進みたい。チームを引っ張るプレーをしたい」と意気込んだ。