桐蔭横浜大(神奈川)は仙台大(仙台6大学)に延長10回タイブレークで敗れ、1回戦敗退となった。

先発したプロ注目の古謝樹投手(4年=湘南学院)は、3回に自己最速を3キロ更新する153キロをマーク。4回には先頭打者に二塁打を許すなど2死一、三塁のピンチを招いたが、次打者をから150キロの直球で三振に打ち取り、球場を沸かせた。

9回まで無失点で抑えたがタイブレークで2失点し、10回2死満塁で降板。2番手の藪野哲也(2年=鹿島学園)にマウンドで声をかけてからベンチに戻り、仲間たちとグータッチをかわした。9回2/3を6安打2失点、123球の熱投だった。

チームは4回から9回までノーヒットと打線の援護がなく、力尽きた。「ツーシームを効果的に使えていい投球スタイルでした。秋につながるいい試合ができました」と前を向いた。タイブレークで投げたのは人生初。失点については「人工芝や硬いグラウンドの影響で体に疲労がありました。実力不足です」と潔かった。斎藤博久監督(58)は「いいフォームで投げている印象。今シーズン一番の投球でした」とエースをたたえた。

▽ヤクルト小川GM(桐蔭横浜大・古謝について)「しっかり試合をつくれる投手という印象。ここぞで投げる直球がよかった」

▽西武渡辺GM(桐蔭横浜大・古謝について)「いろんな球種を使って勝負ができている。安定感のあるいい投手」