オリ姫に白星届けた! オリックス森友哉捕手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で、今季2度目となる2打席連続本塁打を放ち、チームの連敗を3で止めた。リーグ2位となり、交流戦も首位タイに再浮上。毎年恒例イベント「オリ姫デー」は連日、大盛り上がりで、11日に最終日を迎える。連勝で締めて、オリ姫たちの笑顔の花を咲かせる。

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オリ姫の願いが届いたのかもしれない。森は祈るように打球を見つめた。「ホンマに入ってくれと願っていました。声援が後押ししてくれました。ありがとうございます」。スタンドインを確信すると、ゆっくり右手を天に掲げた。

1点リードの5回1死一、三塁。DeNAガゼルマンの初球、136キロチェンジアップを豪快にフルスイングした。「バロメーターの1つでもある。振れなくなるのが自分の中で怖いなというのがあるので」。4回に放った先制の8号ソロと同じ右中間へ。4月25日の日本ハム戦以来、今季2度目の2打席連発で勝利に導いた。

巨人、DeNAとの6連戦で、恒例イベント「オリ姫デー」を開催。しかし打線は4試合連続2得点以下と湿り、チームは3連敗。それでも連日多くのオリ姫が球場に足を運び、この日は観衆3万3476人で「満員御礼」の盛り上がり。この状況に、主砲が燃えた。「打てたことはすごくうれしいんですけど、なにより勝てたことが一番うれしい」。チームを救い、ファンを喜ばせた2発は、努力と準備のたまもの。5月31日の広島戦で3三振を喫するなど2試合無安打が続いた翌1日。試合前練習より先に1人早出で、ファウルゾーンからライトスタンドめがけて打ち込んだ。納得のいく打球が飛ぶまで、妥協はしない。「あと1本!」。力強い声がドームに響いた。

今季は19試合が指名打者での出場。今年から守備の時間もベンチになるべく座らず、素振りやストレッチで体を動かしている。専属トレーナーと話し合いながら、決めたスタイルだ。「今年から自分の体と向き合うようになって。座ると1発目の動きが悪いなというのは、肌で感じるものがあった」。打席に入るまでに、最大限の準備を整えている。

中嶋監督もおとこ気あふれる姿に「ちょっと重い雰囲気だったのが、まずホームランというのは、いいと思いますし。大きなホームランだったんじゃないですかね」と最敬礼。「オリ姫デー」は11日がラスト。最終日も、オリ姫たちをときめかせる。【磯綾乃】

○…オリックス頓宮が3安打2打点の活躍でオリ姫たちに“アピール”した。4回に中前打、5回に左前打をマーク。1点リードの8回には、2死三塁から2点中前適時打を放ち、終盤の大きな一打となった。打率3割4分5厘で首位打者をキープ。森とともに立ったお立ち台では「オリ姫がいっぱいいるんですけど、ランクインできるように頑張ります」とオリ姫が選ぶ「オリメン」入りへアピール? 森もファンも笑顔にさせた。

○…オリメン投票1位のオリックス山崎颯がわずか7球で9回を無失点で締めた。大歓声を浴びながらマウンドに上がり、先頭の伊藤を3球三振。続く代打戸柱を初球のフォークで中飛に仕留めると、最後は関根を左邪飛に打ち取った。「球数少なく終えられたのは良かったと思います」。これで14試合連続無失点。オリ姫デーはここまで3試合に登板し、“かっこいい”姿を見せ続けている。

○…オリメン投票4位のオリックス山崎福が6回途中6安打3失点と粘りの投球で4勝目を挙げた。初回、2回と得点圏に走者を背負いながら無失点に抑えると、3回から3イニング連続3者凡退。しかし、6回に3連打で2点を失ったところで降板し「チームが先制、追加点といい流れで来ていただけに、なんとか6回のところをしっかりと投げ切りたかった」。悔いは残ったが、4試合ぶりの白星に貢献した。

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