阪神タイガースの親会社の阪急阪神ホールディングスの第185回定時株主総会が16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で開かれた。株主から球団に関する批判的な質問、ユニークな質問が飛び出すことで注目される梅雨時の風物詩。今季は岡田彰布監督(65)率いるチームが首位とあって、新助っ人の補強や采配についての質問は飛ばなかった。

質疑応答の冒頭、兵庫・西宮市在住の男性は「わが阪神タイガースの監督に岡田さんを招へいいただき、心より御礼申し上げます」と、議長を務めた角和夫代表取締役会長グループCEO(74)に感謝。「今年は必ず優勝すると思う。攻守のバランスが素晴らしい」とたたえる株主もいた。報道陣から「監督に感謝する声もあった」と話を振られた岡田監督は「知らんやん。俺、株主ちゃうし、株もってないし」と苦笑い。悪い気はしないか? と言われ「そらな」とまんざらでもない様子だった。

○…株主総会では阪神に関する質問が相次いだ。2軍新球場のネーミングライツが決定したことを受け「甲子園もいずれ売られるのでは」と心配。担当者は「甲子園は命名権を売らない」と回答した。今季からユニホーム左胸に上新電機のロゴが掲出されていることに、「虎の魂を特定企業の広告媒体に使ってはならないだろう」と持論を展開する株主も。「阪神電車はジャイアンツカラー(オレンジ色)をやめたら事故を減らせる」という意見も出たが「阪神・淡路大震災の車両以降、明るい色にしていこうと。検討したい」と回答した。