中日が延長戦を制し、阪神戦連敗を6で止めた。

2-2で迎えた10回2死二塁。岡林が阪神4番手島本から前進守備の右翼手の頭上を越える三塁打を決め、ビシエドも適時打で続き逃げ切った。敗れれば自力V消滅の危機も回避。立浪和義監督(53)は「甲子園で1個しか勝っていなかった。どこの球場でも苦手意識があってはいけない。粘って勝てたのは大きかった」と敵地甲子園2勝目にひと息をついた。

先発高橋宏が6回まで5安打無失点と好投。2点リードの7回2死二塁から木浪、近本に適時打を許し同点に。7回7安打2失点で降板し4勝目を逃した。7回1/3を無失点なら、球団史上初の月間投球30回以上で防御率0・00の大記録も霧散。20歳の若竜は「2点を守り切りたかった。粘りたかった」ともプロ初甲子園デビュー戦に唇をかんだ。

それでも指揮官は、高橋宏の投球内容を称賛した。「(高橋宏に)勝ちがつけられなかったのは残念。前回登板よりストライクが先行できたのは良かった。球にも力があった。どこの球場でも力で抑えられる。今日のような投球を続けてくれれば、勝ちがついてくる」。この日10奪三振を奪いリーグトップ85奪三振を刻んだエース候補生の成長に目を細めた。【伊東大介】

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