明日4日の首位阪神との3連戦初戦に先発する広島床田寛樹投手(28)が3日、マツダスタジアムで調整した。チームが3・5ゲーム差で追う阪神には昨季3勝2敗、防御率2・13だった。今季初対戦を前に「特に何も考えず、勝ちたいというだけ。勝って気付いたら(ゲーム差を)詰めているみたいな感じでいいと思います」と無心で挑む。

今季は開幕から安定した投球を続け、ここまで6勝1敗、防御率1・77の好成績を残す。昨季は前半戦だけで8勝も、後半戦初登板の試合中に負傷。実戦復帰できないままシーズンを終えただけに「あまり先を見ずに1戦1戦目、前の試合を取りにいく気持ちで投げようと思います。先に見て、昨季えらい目を見ちゃったので、今は1戦ずつって感じです」と、足もとを見つめる。昨季と同じ轍(てつ)は踏まない。

広島先発陣は6月28日DeNA戦では森下が本塁打、1日ヤクルト戦では大瀬良が二盗と攻撃での貢献も目立つ。左腕はプロ初本塁打を打った森下に嫉妬心を抱きながらもすぐに連絡したという。「お前、それはキモイぞと。マジむかついた。悔しかったですね。うれしかったですけど、先越されたって。(ホームランを)打ちたいですけど難しいので、いいところで1本とか、送りバントとかはしっかりしたいと思います」。9人目の打者としても背伸びすることなく、自分ができることに集中する。【前原淳】

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