巨人ドラフト1位ルーキーの浅野翔吾外野手(18)が、ズッコケデビューを果たした。6回途中から代打で途中出場し、初打席は空振り三振。そのまま入った右翼守備では、右中間の当たりに足を滑らせズッコケた。8回の打席でも連続空振り三振ながら、フルスイングを貫く姿に、本拠地・東京ドームは驚きと笑いが入り交じった大歓声で「浅野劇場」が繰り広げられた。チームは完封リレーで勝利を飾り、首位阪神に3・5ゲーム差に迫った。

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大歓声の中に、笑いが少し入り交じった。右翼の守備に就いた7回、浅野はDeNA宮崎の右中間への打球に反応。しかし、足を踏み外してズッコケた。慌てて打球を拾い処理したが、スパイクの裏を右足、左足と交互で視線を向けるが、何もない。顔を真っ赤に染めて、頭をかいた。ベンチに戻り、無失点で切り抜けた菅野に頭を下げると、「しっかりしろよ」と冗談交じりに頭をコツンとされた。

試合後のインタビュールームは「やらかした」と苦笑いしながら、くぐった。「気持ちはあんまり緊張しなかったんですけど、やっぱり体が緊張していて。多分、あれ以上に恥ずかしいことは…」。1軍デビュー戦、慣れない人工芝。直前の打席では空振り三振に打ち取られた。6回無死、梶谷の代打で出番が告げられた。2球目のファーストスイングは内角142キロ直球にバットを折られ、カウント2-1から空振り三振に倒れた。続く8回2死一塁の打席も豪快に振った。ともに直球に2打席連続三振だったが、フルスイングは貫いた。

失敗に対する向き合い方は分かっている。夏のような日差しが差し込む5月下旬のジャイアンツ球場だった。中堅で守備練習をしていた時、ランニングをしている菅野に質問をぶつけた。「うまくいかない時にどうするんですか?」。返ってきた答えは、明快だった。ぐっと目を見られ「逃げるな」と言われた。「野球でご飯食べていく以上、それに向き合って、うまくいかない時も次の試合で解決した方が、絶対に自分のためになる」と続けられた。野球の失敗は、野球でしか取り返せない。プロで活躍する一流の思考を知った。

その時から結果が伴わなかった悔しさを、気分転換で忘れることはやめた。前は避けていた、三振した時の動画も見て、現実を見つめた。「1軍で活躍することが目標。スタートラインに立てた。今日、慣れたと思うので、次回もし出るチャンスがあれば、いつも通りできたらいい」と先を見る。長嶋茂雄もプロデビュー戦は4三振だった。ここから大きく育っていく。【上田悠太】

【動画】ドラ1浅野翔吾の初登場に大歓声 初打席は三振に終わり悔しい表情 バット折れる場面も

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