負の連鎖は止まらなかった。3位ソフトバンクの連敗は2年ぶりに7まで伸びた。引き分けを挟まない連敗では15年ぶりの屈辱。首位オリックスとの3連戦初戦を落とし3・5ゲーム差となり、前半戦の首位ターンは消えた。

1点差を追う4回に無死一、三塁としたが4番柳田、5番栗原、6番デスパイネの中軸が凡退。3連休の初日、大歓声のペイペイドームが数分間でため息に変わった。2点差を追った9回は無死一、二塁でデスパイネが三塁へ痛烈なゴロを放つも併殺。その後三森が右前適時打を放っただけに、痛かった。藤本監督は「デスパがちょっとブレーキになってるというかね。同点より逆転を狙ったから打たせたんですけど、それは仕方がない。いい当たりやったけどね」と責めることはなかった。

オリックス山本を攻略できず、球団26年ぶりの6試合連続2点以下。2-3の9回2死一、二塁で川瀬の痛烈に引っ張った打球は一直となり、ヘルメットをグラウンドにたたきつけて悔しがった。指揮官は「ハードラックな当たりだった。連敗中ということでツイていのか。川瀬の当たりでも、デスパイネの当たりでもねいい当たりだったけどね」。運を味方につけることはできなかった。

恒例の「鷹の祭典」は昨季から7連敗。今季は東京、大阪、北九州に続いて本拠地でも勝てなかった。藤本監督は「9回のつながり、あれをもっと早い回でやっていこうという気持ちで」。強いホークスが見たい。【只松憲】

■3安打2打点

ソフトバンク三森が3安打2打点と気を吐いた。2点差の7回に山本から右翼席へ2号ソロ。高めに浮いたフォークを逃さなかった。「とにかく出塁して、つなぐことだけを考えました。結果的にホームランと最高の形となって良かったです」。2点差の9回2死三塁では右前適時打。藤本監督も「状態がよくなってる。タイミングが取れてきてる」とうなずいた。

■前回KOの雪辱を

5勝でチーム勝ち頭のソフトバンク東浜が、16日のオリックス戦(ペイペイドーム)に先発する。前回8日楽天戦は4回途中6失点でKO。前半戦ラスト登板に向けて「前回ああいうピッチングをして、悔しい思いのまま1週間を過ごした。その思いを晴らすには試合しかない。しっかり1イニング1イニング投げていきたい」と雪辱を誓った。