オリックスが宮城大弥投手(21)の8回4安打1失点の粘投で前半戦ラストカード勝ち越しを決めた。初回に1点を失うも、その後は7回までわずか1安打に抑えた。

1-1のまま迎えた8回。先頭の牧原大に中前打を浴びると、2死二塁から中村晃を申告敬遠。その後、野村勇に死球を与え2死満塁のピンチで、近藤に3ボール。カウント3-1からの5球目、外角低め146キロ直球がストライク判定となり、絶体絶命のピンチで最後は空振り三振に仕留めた。

きわどいコースのストライク判定に、中嶋聡監督(54)は「あの低さを取ってましたからね。うちも取られてたし、その点ではよく粘ったと思いますけどね」と落ち着いて話しながら、左腕をねぎらった。その場面について聞かれた宮城も「取ってくれたので。助けられた部分はありますし、そこで流れが変わったかもしれないです」と丁寧に答えていた。

これで貯金は今季最多の16。宮城は前半戦を6勝3敗で折り返し「イニングごとにしっかり修正して仕事ができたので、また後半戦に向けて、1つ1つ大事にやっていけたらなと思います」と見据えた。

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