全パの先発オリックス山下舜平大投手(21)が、初の球宴で自慢のストレートを披露した。登板前に「もともとストレートしかないみたいなものなんで」と話していた通り、立ち上がりから直球勝負。自己最速159キロは出なかったが、最速152キロのストレートで関根を中飛、佐野を一ゴロ、秋山を左飛に打ち取った。2回は先頭の岡本和に左前打されたが、続く牧を150キロ直球で空振り三振。中田翔は三ゴロ併殺打に仕留め、2イニングを1安打1奪三振無失点。笑顔でマウンドを降りた。18球のうち変化球は牧に投じたカーブ1球のみ。持ち味の直球で押し切った。

降板後のテレビインタビューでは「(若月)健矢さんのサイン通りに投げました。すごいバッターしかいないので、ホームランだけは打たれないように気をつけました」と振り返った。球宴ではロッテ佐々木朗に、フォークの握りについて聞いたり、逆に佐々木朗にはカーブについて教えたという。

山下は高卒3年目の今季、開幕投手に抜てきされ1軍デビュー。ここまで12試合に登板し、先輩の山本の9勝に次ぐリーグ2位の8勝を挙げている。規定不足ながら防御率は1・49と抜群の安定感を見せている。初めての大舞台で、その大器ぶりを全国のファンに印象づけた。

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