広島中村奨成捕手(24)が21日、1軍に合流した。マツダスタジアムで再開した全体練習に参加。後半戦初戦の22日に出場選手登録される。今季初昇格を前に「正直びっくりしている方が大きいですけど、呼んでもらえることに結果で応えられるようにやっていけたらと思います」と意気込んだ。

中村奨は14日に左足首負傷から復帰したばかりだが、今季2軍で16試合に出場し、打率4割5分、1本塁打、2打点、OPS1・342の好成績を残した。実戦復帰後は本職の捕手ではなく外野での出場を続け、1軍でも外野や代走などでの起用が見込まれる。新井監督は「高さん(2軍監督)と話をしていく中で、打撃はファームでは抜けていると。走力もある。もったいないので、捕手一本でやるより外野にした方がいいんじゃないかという話をもらっていた」と明言した。広島捕手は経験ある会沢に、今季正捕手を務める同世代の坂倉が台頭。出場機会が限られるだけに、昨季までも経験ある外野転向となった。本人も「しっかり出られるところで頑張りたい」と前向きにとらえた。

広陵3年時には甲子園1大会6本塁打の新記録を打ち立て、鳴り物入りで地元広島に17年ドラフト1位で入団した。今季でプロ6年目。昨季も27試合の出場にとどまり、結果を求められる。なりふり構っていられない。「正直、上位争いしてる中で呼ばれるのはプレッシャーはありますけど、とにかく自分ができるプレーを一生懸命。チームの力になれればいいかなと思います」。4番西川を欠く外野をカバーし、逆転優勝を目指すチームの起爆剤となる。【前原淳】

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