阪神岩崎が今季19セーブ目を挙げ、通算50セーブに到達した。3点リードの9回。代打大和に安打を許したが後続を断ち無失点。「負けと勝ちでは全然違うので大きかった」と冷静に語り、自身の記録については「特にないですけど、1個1個、積み重ねていければ」と次の戦いを見据えた。これで13試合連続無失点と安定感抜群だ。

■悔やむ痛恨被弾

阪神村上が痛恨の被弾を悔やんだ。序盤5回までは無失点。4回には出場2試合連続安打となる中前打も放った。だが1点リードの6回2死一塁。試合前から警戒していた同学年の牧に左翼席へ一時勝ち越しの特大2ランを浴びた。「結果的にあのホームランで、という投球になってしまった。リードを守り切ることができずに申し訳ない」。プロ入り初の横浜スタジアムは6回6安打2失点に終わった。

■8回2死満塁で登板、救い投げ

阪神島本浩也投手(30)が絶体絶命の窮地を救った。3点リードの8回に3番手加治屋が2死から満塁として降板。「(マウンドで)安藤コーチに『任した』って言われたので、絶対抑えようと思って投げました」。5番佐野を2球で追い込み、1ボールを挟んで4球目、外角低めのフォークを振らせ、空振り三振。1発出れば逆転のピンチを切り抜け、左腕はマウンド上で左拳で会心のガッツポーズを決めた。「1球1球、全部勝負球を投げるつもりで、(坂本)誠志郎がいい配球をしてくれました」と好リードに感謝した。

わずか4球で、チームのハマスタ13連敗ストップに大きく貢献した。佐野に対し「あそこは厳しいところを攻めていく場面なので」と徹底して外角低めを攻め続けた。岡田監督は「ランナーおったら島本よ。ブルペンで岩貞準備させとったけど、岩貞あかんっていう」と説明した。背番号46の左腕が渋い働きをみせた。