阪神才木浩人投手(24)がCSファイナルステージで中継ぎ登板するプランが浮上していることが28日、分かった。村上頌樹投手(25)、大竹耕太郎投手(28)、伊藤将司投手(27)の「2桁勝利トリオ」に加え、シーズン終盤に好調だった西勇輝投手(32)、「DeNAキラー」青柳晃洋投手(29)と先発陣は潤沢。才木をブルペンに回すことが可能な状況で、「第2先発」として9年ぶりの日本シリーズ進出へフル回転する可能性が出てきた。

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18年ぶりのリーグ優勝を果たした虎が、次なる戦いを見据えている。今季自己最多8勝を挙げている才木を、CSファイナルステージで中継ぎ起用する可能性があることが判明。38年ぶりの日本一へ、通過点を突破するプランが浮上した。

先発陣は2桁勝利を達成した村上、大竹、伊藤将に加え、シーズン終盤で好投を連発した西勇と盤石の布陣だ。セ・リーグCSファイナルステージの歴史を振り返れば、レギュラーシーズン1位通過チームで起用された先発の人数は4人が最大。23年虎はDeNAがCS進出を決めてファーストステージを突破した場合、今季5勝の「ハマキラー」青柳が5人目の先発に組み込まれる可能性もあるが、それでも5人いれば枚数は十分足りる。

最大6試合を戦うCSファイナルステージ。最終戦までもつれ込んだとしても、先発5枚で臨めば、10月18日の初戦に先発した投手が中4日で同23日の最終戦に登板できる。潤沢な先発陣がいることで、才木をブルペンに回せる状況だ。先発が崩れた場合の「第2先発」として試合を立て直すことができれば、一戦必勝を期す短期決戦で勝ちを拾える可能性が高まる。もちろん広島が相手になった場合など、状況によっては才木が通常通りに先発することも選択肢の1つ。残り3週間弱、最善プランを直前まで模索するとみられる。

才木はこの日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。次回は「リリーフデー」となる10月1日の広島戦(マツダスタジアム)に登板する準備を進める。安藤1軍投手コーチは「頭(先発)はないです。予備で入れておかないと先発が先に崩れちゃったら足りなくなるので」と示唆し、中継ぎテストする可能性が出てきた。仮に同戦で9勝目を挙げれば、レギュラーシーズン最終戦となる同4日ヤクルト戦(神宮)に再度リリーフ登板し、10勝目を狙うこともできる。

ロングリリーフ要員候補だった西純は27日の中日戦(甲子園)で2回2失点と振るわず、この日出場選手登録を抹消された。150キロ中盤の直球と落差の大きいフォークを操る才木は、短いイニングでさらに爆発力が増すこと必至。岡田阪神のポストシーズンの秘密兵器になるかもしれない。

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