今季限りでの現役引退を表明した中日谷元圭介投手(38)、大野奨太捕手(36)が現役最後の試合に臨んだ。2人は2点を追う6回2死走者なしの場面で、先発小笠原、木下のバッテリーと交代。巨人吉川をカウント2-2から146キロ直球で左飛に打ち取った。谷元はマウンドを降りると、帽子を取って場内全方向へあいさつ。大野奨は6回の打席に立ち中飛に終わり、出番を終えた。試合後の引退セレモニーでは中日移籍前の日本ハム時代の監督でもあり今年のWBCで侍ジャパンを優勝に導いた栗山英樹日本代表元監督(62)がサプライズ登場。2人に花束を渡した。

三重県出身の谷元は「背の小さな少年少女のみなさん、夢を諦めないで、夢はかないます」と、あいさつ。岐阜県出身の大野奨は、「小さいころからあこがれのブルーのユニホームで引退できて幸せです」と、ともに目に涙をうかべた。

谷元は三重・稲生高から中部大、社会人バイタルネットを経て08年にドラフト7位で日本ハムに入団。17年途中にトレードで中日に移籍した。昨季は節目の通算500試合登板、同150ホールドをマーク。現役15年で通算524試合、154ホールドの成績を残した。

大野奨は東洋大から08年にドラフト1位で日本ハム入り。17年オフにフリーエージェント権を使って中日加入。15年目の今季は1軍出場はなかった。通算出場は908試合。日本ハム時代はキャプテンも務め、現在メジャーで活躍するパドレス・ダルビッシュやエンゼルス大谷ともバッテリーを組んだ。

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