先発投手が登板後すぐに出場選手登録を抹消されるケースが続くと、FA権取得に必要な登録日数がたまらない“投げ抹消”の問題について、少なくとも来季から「先発特例」が導入される見通しがついた。

日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による事務折衝が4日、都内で行われ、大筋で合意に至った。選手会の森忠仁事務局長は「ほぼほぼ、選手会が要求したことを受け入れてくれることになった。あとは、文言をどうするかという部分で調整するぐらいになった。選手が出てきたかいがあった」と歓迎した。前回9月の事務折衝では、シーズン中にもかかわらず、巨人菅野、ヤクルト小川の両投手も加わり、選手の立場から訴えていた。

選手会が求めているのは、投げ抹消から14日以内に再び登録・先発なら、計7日間の登録日数を加算するというもの。導入時期について、森事務局長は「(昨季以前にも)さかのぼりたいところではあるが、そこまではなかなか難しい。せめて今シーズン。来季からは大丈夫だと思います」と話した。

その他、支配下選手が育成再契約とされる問題や、WBC出場選手への年俸保証などについても議論された。