祭りは続く。広島新井貴浩監督(46)が「2023JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージ突破に導いた。2-2の8回無死満塁で代打田中がDeNA上茶谷から決勝打を放った。第1戦に続いて接戦を制して2連勝。早めの継投、積極的な代打策と指揮官の采配に選手たちが応えた。75年に球団初優勝した同じ日に5年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。阪神と日本シリーズ進出を懸けた戦いは18日に始まる。

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▼公式戦2位の広島が2連勝で1Sを突破。広島はリーグ優勝した16~18年にファイナルSに出ているが、1Sを突破して進出するのは13年以来10年ぶり。また、セ・リーグでは16年から3位球団のファイナルS進出が続いており、2位球団の突破は15年巨人以来8年ぶりだった。

▼新人監督の1S突破は昨年の藤本監督(ソフトバンク)がいるが、セ・リーグでは11年小川監督(ヤクルト)16年ラミレス監督(DeNA)19年矢野監督(阪神)に次いで4人目。過去3人はいずれも2勝1敗で、無傷で突破は新井監督がセ・リーグ初。