崖っぷちのロッテが、また試合をひっくり返した。1点を追う9回、安田尚憲内野手(24)の一塁線を破る右翼線適時二塁打で同点に追いつくと、さらに1死三塁で代打・山口航輝外野手(23)が決勝中犠飛。延長戦で3点差を逆転勝利したファーストステージ第3戦同様、土壇場でドラマを作り、対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ含む)とした。

-安田選手が6回と9回に適時打を放った

「いいところで本当、回ってくるので、そこで結果出してくれて良かったです」

-CSファーストステージを終わった後に声出し役を指名したが、彼にかける思いは?

「特にないんですけども、あの、やっぱ若い子に頑張ってもらいたいんで、今日は良かったです。山口も、いいところで犠牲フライ打ったんで良かったと思っています」

-9回に同点打を放った安田に、延長戦も想定される中で代走を起用

「ウチの今の投手事情を考えると、もう延長になると絶対無理なんで、あそこで決めなきゃっていう感じでしたね」

-9回に和田が二盗成功。シーズン中はあまり盗塁を積極的にサインとして出していなかったが、やっぱり後がないっていうところでの選択?

「あれはでもディスボールの盗塁じゃなくて、グリーンライトなんで。彼が確率よく行けると思ったら行けのサインだったんで。まあ、よく走ってくれました」

-和田はCSでスタメン起用がないが、勝負どころの切り札にしたかった?

「そうですね。あの終盤の和田のスピードっていうのは相手にとって脅威になるんで。スタメンよりも、そういう大事なところで使いたいなっていうふうに考えていました」

-試合全体としてフォアボールを生かして少ないチャンスをものにするなど、全体的に粘りが出てきたと思うが

「CSファーストの最終戦ぐらいから、すごい野手たちが集中力が高くなってきて。たぶんシーズン中でもやろうと思えば出来たと思うんですけれども、そのやり方が彼らは分からなかったのかな。ということで、チームは少し前に進んだんじゃないかなっていうふうに思います」

-リーグ終盤に厳しい戦いを経たことが、そういう結果につながってきている?

「そうですね。でも、これが来年につながらないと意味はないんですけどもね」

-明日はブルペンデー

「みんな、その場面で、自分のピッチングしてくれたら。ピッチャーの方はですね。野手は引き続き高い集中力で積極的にハッスルプレーしてほしいと思っています」

-10月19日は88年にロッテとバファローズで伝説のダブルヘッダーを戦った日。今日も熱戦だったが、何か思うところは?

「いやぁ特にないです。もう自分にとっては…まあ、あの頃はこれ以上の興奮ないなと思ったんですけども、今となれば、もう若気の至りで、もっと真面目にやれば良かったなっていうふうに、そういう反省でしかないんで。特に、特別な日っていう思いはないです」

-今の選手たちが、そういう試合をしてくれたほうがという、監督としても思うものがある

「そうですね。日本の、このシステム上、CSっていうのが、アメリカのポストシーズン、プレーオフのような重みが、あんまり感じられないんですけども、でも実はすごく大事な…。ここでプレーするために春から頑張っているっていうところがあるんでね。そういうのを、みんな本当分かった上で、しかもそういう重みを感じながらプレーしてくれたらいいなっていうふうに。当時の自分はもう本当若かったんで、日本シリーズも、もうおまけみたいなつもりで投げて3連勝、4連敗したんですけども。そういうことにならないように。また今度いつ来るか分からないチャンスなんで、こういうのはね。楽しんでプレーしてほしいなと思います」

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