DHがない第3戦で、オリックスは森友哉捕手(28)を右翼で起用することが濃厚になった。

甲子園でナイター練習を行った30日、森は外野用グラブを着用して右翼でノックを受けた。夜空に上がる飛球を何度もさばき、前進守備から、いったん目を切って背走キャッチするなど、実戦を意識した動きを繰り返した。

第一声で「怖いっす」と思わず苦笑いしたが「屋外ならではというのもあります。前日にノックを受けられたのは良かった。もう一生懸命にやるだけです」と、前向きにとらえた。

交流戦でオリックスは3試合甲子園で戦ったが森は外野の守備に就いていない。甲子園は形状や風が独特で、外野手泣かせの球場。難易度は高いが、外野守備にも定評がある森を首脳陣は信頼して送り出す。

オリックス打線に森は欠かせない。18本塁打、64打点はチームトップ。一方で捕手も、先発の東と相性がいい若月を外せない。西武時代から右翼経験があり、今年も5試合でスタメン。屋外のZOZOマリン、楽天モバイルパークでも出場した。「ライト森」のオプション行使は自然だ。

また左足甲の疲労骨折で2試合ともDHだった頓宮は一塁に就いた。少し制限をかけたような動きもあったが、笑みもこぼれた。森と並び打線の核になる首位打者は「出たら、守ります」とスタンバイOK。DHなしでもセ・リーグ王者に負けないラインアップで2勝目をつかみにいく。【柏原誠】

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