広島益田武尚投手(25)が紅白戦登板で、新フォームの方向性に手応えを得た。今キャンプ5度目の紅白戦の白軍先発で、3回1失点(自責ゼロ)。結果とともに内容ある投球となった。

今キャンプでは黒田球団アドバイザーから進言を受け、右腕を下げたフォーム変更に取り組んでいる。12日の侍ジャパンとの試合では大胆に腕を下げたが、うまく操ることができなかった。この日は前回の紅白戦登板時のように、やや高さを戻して臨んだ。

左打者が並ぶ紅軍の打線を相手に外角からのスライダーで見逃しストライクを取り、フォークで空振り三振を奪うなど、2安打無四球2三振に抑えた。「そんなに力むことなくスピードも出ていたので、思ったより収穫があった」。この日登板した投手の中で最速となる150キロを計測。フォークの精度も上がり、スライダーの曲がり幅も広がった。

まだフォームへの違和感が拭えないものの「このフォームをつくってしまえば、自分にしかできないポジションができる。オフもいろいろ考えながら、ポジションをつかめればと思う」と新フォームを自分のものとしていく決意を固めた。

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