今季終盤、米ジャイアンツ傘下でプレーした筒香嘉智外野手(32)が2日、故郷の和歌山・橋本市で新球場完成を喜んだ。

自費約2億円を投じて作られた「YOSHITOMO TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」の竣工(しゅんこう)式・施設お披露目会にDeNA柴田らと出席。「このような素晴らしい施設が完成し、僕自身も非常にうれしく思ってますし、子どもたちもうれしく思っているのではないかなと思います。関わってくださった関係者の方々に感謝したいです」と話した。

同球場はドミニカ共和国のメジャー球団のアカデミーを参考に作られたもの。天然芝はエンゼルスタジアムとドジャースタジアムと同じ種類で、日本の野球場での使用は初めてとなる。筒香は「過去何年かいろんな話を野球界に向けて話をさせていただいて、最終的には自分の決断で、自分がやった方がいいなと。未来ある子どもたちですので、それをつぶすのも大人ですし、生かすのも大人。子どもたちの未来をつぶさないような指導をしていきたい」と設立の経緯と子どもたちへの思いを明かした。

今後は小学1年生から6年生を対象に新設された少年野球チーム「和歌山橋本Atta Boys」の本拠地として使用される。「野球選手になることが全てではないと思ってますので、今後の日本全国に向けてメッセージが発信できるような人材が出てくる土台作りができれば」と期待を込めた。

 

◆筒香の今季 1月にレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加したがメジャー昇格ならず。6月にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使し退団した。米独立リーグのスタテンアイランドでプレー後、8月にジャイアンツとマイナー契約。3Aでは2球団通算で55試合、打率2割4分7厘、6本塁打、34打点だった。