日本ハムが、来季開幕までに複数の育成選手を支配下契約へ移行させる可能性があることが29日、分かった。現状で18人の育成選手が在籍し、球団では過去最多。支配下選手はメジャー移籍を目指す上沢を含めて64人と上限の70人まで余裕がある。吉村チーム統轄本部長は「新庄監督の構想では早い段階で育成選手から支配下への移行を検討されているかもしれない。キャンプ次第では3月とか。わりと、そのために枠を残している部分がある。それに近い選手は実際いる」と、指揮官の意向に沿いながら判断すると説明した。

育成18人の中には最速156キロ右腕の“台湾の至宝”孫易磊がいる。また、ともに190センチ超の長身から150キロを超える直球を投げる来季育成3年目・福島、柳川や、巨人を戦力外となった実績十分の鍵谷もいる。

吉村チーム統轄本部長は「2月の1軍キャンプは新人投手はいないと思うが、むしろ育成選手が(1軍の)名護に行く可能性はある。紅白戦も他球団よりも早く始まるだろうから、その辺はチャンスがあるし、実際に監督が見て決めていく」。ドラフト1位東洋大・細野晴希投手(21)らはキャンプ2軍スタートで慌てさせず。逆に支配下に近い育成選手たちはキャンプ序盤から支配下昇格をかけたサバイバルが繰り広げられそうだ。【木下大輔】

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