阪神ドラフト1位下村海翔投手(21=青学大)が2日、地元である兵庫・西宮市内の河川敷で自主トレを公開し、新年の抱負を語った。小学生の頃からなじみのある思い出の場所で、中学時代の同級生とともに約1時間、体を動かした。

「シーズンを通して戦い抜くためにはケガをしない体作りが一番、今必要かなと思っています。(能力を)伸ばしたい気持ちも、もちろんあるんですけど、まずは体作り。大学時代もケガに悩まされたことがあったので、そこに対しての思いは強いです」

青学大では右肘の故障で1年以上にも及ぶリハビリ生活を送った。経験も生かし、現在は入念な体作りを第一に考える。この日もランニングで体を動かした後には、丁寧なストレッチを行っていた。

練習後、漢字1文字で今年の目標を問われ、「勝」を選んだ。「やっぱり負けたくないので。何事も勝ちにこだわってというか、そういうところを意識して。向上心を持ってやっていきたいなと選びました」と理由を明かした。9日からは新人合同自主トレも開始。2月の沖縄キャンプでは紅白戦も予定されている。持ち前の負けん気を忘れず、いよいよプロとしてのスタートを切る。【波部俊之介】