期待の新星を虎の4番が迎え撃つ。阪神大山悠輔内野手が12日、後輩門別啓人投手の挑戦を歓迎した。門別は前日11日、沖縄・宜野座キャンプ中の2月11、12日に予定されている1、2軍合同紅白戦で大山、佐藤輝を「空振りで抑えたい」と意欲を示していた。その姿勢を「すごくいいことじゃないですか」と笑顔で受け止めた。

「僕も簡単に…」と話すと、大山は笑ってあとの言葉をのみ込んだ。むろん、阪神の看板打者が簡単に空振りを取られるわけにはいかない。それでも今季の新先発候補と期待される19歳が、臆することなく中心打者に向かってくること自体が頼もしい。「そういう気持ちがチーム内でどんどん強くなっていくことで、昨年よかったチームの雰囲気がもう1ランク、2ランク、それ以上ってなると思います。どんどんそういう雰囲気が出てきた方がいいと思いますし、僕らもそういった気持ちを忘れちゃいけないですし」と力説する。

自身も新人時代、必死に先輩に食らいついた。そこが「阪神の4番」への出発点だった。激化する競争こそ、連続日本一につながる力。若手の挑戦を、チームの中心選手として大山は喜んだ。

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>