巨人が11日に“ダブル御前試合”を行う。宮崎キャンプ第3クールに1、2軍合同の紅白戦が組み込まれた。

5日までに阿部監督は「投手は2軍が主体になると思う。1軍の若手も出る」と説明。野手はドラフト3位の佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)、同4位の泉口友汰内野手(24=NTT西日本)らも出場予定で「現状でどれくらい動けるのかというのを、見ておこうかなと思っています」と15日の那覇入りを前に状態を確認する。

10日から13日まで球団OBでヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏が臨時コーチとして合流する。“ゴジラ御前試合”でフル出場が内定している背番号55の後継者、秋広らの実戦をチェックし、即アドバイスへとつながる絶好の機会になる。

さらに12日には3軍キャンプ地の都城市で2、3軍合同の紅白戦も実施する。視察する阿部監督は「若い選手も3軍で頑張っている。そういうのを見てあげるのも監督としての仕事。彼らのモチベーションもそうですし、会話なり、声をかけてあげられたらいいかなと思います」。2ケタ背番号を目指す若手にとっては“阿部監督御前試合”となる。

阿部監督のモットーは「気配り、目配り、思いやり」の3カ条。1、2、3軍の大所帯を網羅する。【為田聡史】

▼岡本和は通算250本塁打にあと44本。今年中に届くか微妙だが、30本以上は必ず打ちたい。岡本和の本塁打数は18年から33→31→31→39→30→41本で、6年続けて30本塁打以上を記録中。7年連続30本塁打となれば史上6人目、巨人では62~80年王の19年、96~02年松井の7年に次いで3人目となる。また、岡本和の打順別本塁打数を出すと、4番187本、5番15本、6番3本、途中出場1本。巨人の4番で200本塁打以上は王(392本)長嶋(314本)原(255本)の3人で、球団4人目の4番200号も目指す。

○…山瀬が6日からの第2クールで存在感発揮を誓った。初の1軍キャンプスタートを切り、連日居残り練習を最後の1人になるまでこなしている。ブルペンでは同学年のドラフト1位西舘らの投球を受け、アドバイスを送るシーンも見られた。第2クールに向け「全体的に慣れてきました。もうちょっと首脳陣の方ともコミュニケーションを取りながら積極的に動いていきたい」と意気込んだ。