バルディリスになれ、オヘイダになるな! 阪神は2月29日、ドミニカ共和国出身の2投手と育成契約を結んだことを発表した。

190センチ右腕で先発型のアンソニー・マルティネス(24)と体重100キロ超えの救援右腕、ホセ・ベタンセス(24)。今季中の大抜てきもあれば、早期の見切りもあり得るという異例の“短期勝負”で戦力になるかどうかを見極める。岡田彰布監督(66)は過去の育成外国人の成功例と失敗例を挙げ、日本になじめるかが大化けのカギとした

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◆阪神08年の外国人育成選手 アーロム・バルディリス内野手(当時25)とアルビス・オヘイダ投手(同24)は08年2月下旬、入団テストを経て阪神と育成契約を交わした。バルディリスは5月に支配下に昇格。阪神での2年間は33安打、4本塁打で戦力外となったが、10年からオリックスへ移った岡田監督に拾われて飛躍を遂げた。14年から2年間のDeNA時代も合わせ、6年連続で100試合以上に出て100安打以上、2桁本塁打と抜群の安定感を見せた。一方のオヘイダは1年目の08年に2軍戦で12試合に投げて0勝1敗、防御率1・45の成績を残したが、球団から「実力的にしんどい」と評価され、7月末に自由契約となった。