プロ注目の大商大・渡部聖弥外野手(3年=広陵)が2日、奈良・香芝市の同大学練習場で行われた今季初のオープン戦に出場し、中前と左前の2安打と犠飛による1打点をマークした。

時折雪がちらつく中、「4番三塁」で高校でも守った内野手として出場。この冬は富山陽一監督(59)のアドバイスでノックは外野に加え、三塁と野球人生初の二塁でも受けていた。

リーグ4連覇中のチームの主軸として迎える最高学年は「体のキレ」の向上をテーマに掲げる。内野の練習を再開し、守備位置を増やしたことも相乗効果として表れている。「元から内野手なので慣れていますし、どこでも守れるように」。スイング、走る時、守備と各場面で生かす狙いだ。

この日は高校の3学年後輩で新入生の真鍋慧(けいた)内野手が大学実戦デビュー。真鍋は「1年しか一緒に過ごせないので、技術やフィジカル含め、できることは聖弥さんのいいところを盗みたい」とお手本にしていることを明かした。その姿勢に応えるべく、渡部は「自分が背中を見せて、真鍋がやりやすいようにサポートしていきます」と引き締めた。【中島麗】