“ネオねもやん”の仕上がり具合を、代表戦でチェックする。侍ジャパンの日本ハム根本悠楓投手(20)が6、7日の強化試合、欧州代表戦(京セラドーム大阪)に臨む。沖縄・名護キャンプでは小さなテークバック、体をひねり左足にためをつくる新フォームに取り組んできた。実戦でも結果が出ており、日の丸をつけてさらにアピールし、残り1枠になっている開幕ローテ入りにつなげる。

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バージョンアップした姿を、注目集まる侍ジャパンとしての舞台で、披露する。根本は欧州代表戦に向け「キャンプからやってきて段々良くなっているので楽しみな気持ちでいっぱい。短いイニングだと思うので全力で投げるだけ。その結果、いい感じで終われればいいかな」と意気込んだ。

オフから磨いてきた新フォームを再チェックする。まずコンパクトにした左腕のテークバック。「最初は自分のイメージと合っていなかったですけど投げていくうちに合ってきた」。踏み込む左足は、ためをつくる狙いで「ちょっと体をひねりながら上げる」。沖縄で最後に登板した2月25日の広島とのオープン戦は3回2安打無失点と上々。コンスタントに結果を出し、開幕ローテを引き寄せる。

昨季の反省が生きている。昨オフはシーズン中に「感触が良かった」と、腕の角度をやや下げたが、これがバランスを崩す一因になった。「腕が下がっているって言っても、腕だけが下がっているのか、体がこういって、こうなっているのか、いろいろあって」。同じ過ちは繰り返さない。腕だけでなく下半身も含めた総合的な改良で、ここまで順調に仕上げてきた。

中3で世代別代表に選ばれアジア王座に立ってから6年。昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップでは侍ジャパンとして、決勝の韓国戦の5回から登板し、3回1安打無失点。好投が日本の逆転優勝を呼んだ。着実に力をつけてきた若侍は「いろんな選手がいるので、どういう取り組みをしているのかも聞いてみたい」。チームメートの声も参考にしながらスキルアップし、シーズンでの活躍にもつなげる。【永野高輔】