今秋ドラフトの目玉候補たちが「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 欧州代表戦(6、7日=京セラドーム大阪)」に集結する。明大・宗山塁内野手(3年=広陵)青学大・西川史礁外野手(3年=龍谷大平安)ら4人が侍ジャパンに選出された。井端弘和監督(48)も絶賛するアマ球界NO・1遊撃手の宗山が「憧れのサムライ」への思いを語った。

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宗山にとって、WBCの記憶は少年時代にある。

「イチローさんのヒットが最初に出てくるかなと思います」

09年大会の決勝でイチローが決勝打を放った。宗山はまだ6歳だった。

「やっぱりああいった場面で打ちたいなっていうのはあるので。本当にすごいなって思います」

その勝負強さは今も鮮明で、そうなりたいと願う。

軽快な守備が売りの遊撃手に成長した。現役時代に遊撃を守ることが多かった巨人円谷スカウトは「動きに角がない。身のこなしがいい。(現時点でも)守備なら1軍でレギュラーを取るんじゃないですか?」とその能力に太鼓判を押す。

大学2年時から大学日本代表に選出され、3度目はトップチームに名を連ねた。今回はWBCで負傷しながら世界一に貢献した西武源田もそばにいる。「実際に所属しているチームではないので選手の体が第一だと思うんですけど、その中でも世界一になりたいっていう強い思いを持って、ああいった(負傷した)状態でも最後まで戦い抜かれましたし、本当にすごかったのは、ケガをする前と変わらないプレーでずっと戦い抜いた、気持ちの強さと技術の高さがすごいなって」と感嘆。名手への弟子入りを志願する。

2月29日に行われた今季初の対外試合では、視察した井端監督から「プレミアであったり、そういったところも狙っていってほしい」と声をかけられたばかり。宗山は「自分がトップの選手たちの中に入った時に、どれくらいの立ち位置にいるのかっていうのは一番気になるところではあります」とトップ選手たちとの共演を心待ちにする。

自らつかんだプロ野球へのプレ挑戦権。夢のような空間が待っている。アマ球界を代表して、とっておきの経験を持ち帰る。【佐瀬百合子】