侍ジャパンの投手陣が欧州代表を相手に継投で完全試合を達成した。

先発の関大・金丸夢斗投手(3年=神港橘)が2回を4奪三振と完璧な立ち上がり。大学を代表する左腕がチームに勢いをもたらす。3回から2番手でマウンドに上がった愛知工大・中村優斗(3年=諫早農)が自己最速タイとなる157キロを計測するなど3者凡退。2人の大学生侍が序盤から大活躍した。

4回からは松山晋也投手(23=中日)が登板し、先頭を空振り三振に仕留めるなど150キロを超える直球で1人の走者も許さず。5回からはパームの使い手、渡辺翔太投手(23=楽天)が2つの空振り三振を奪うなど3人で片付けた。

6回からマウンドに上がった隅田知一郎投手(24=西武)は切れ味鋭い変化球で相手打者を翻弄(ほんろう)。三者連続三振と奪三振ショーだった。7回も続投し、先頭打者の中飛を青学大・西川史礁(みしょう)外野手(3年=龍谷大平安)がダイビングキャッチ。守備でも投手陣をもり立てた。

8回からは6番手で種市篤暉投手(25=ロッテ)が登板。内野ゴロ3つとこの試合初めて三振を奪わないイニングとなった。

9回も種市が続投し、3人で締めた。大学生、プロと計6人でパーフェクトリレーを達成した。

▼日本のプロが参加した大会や強化試合で、相手を無走者に抑える完全リレーは初めて。継投のノーヒットノーランは14年日米野球第3戦で則本(楽天)-西(オリックス)-牧田(西武)-西野(ロッテ)の4人が無安打、4四死球で記録して以来になる。

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