阪神がオープン戦の球団ワースト記録を更新する開幕8連敗を喫した。

14年のオープン戦では初戦に引き分けてから7連敗を喫していたが、これを超えた。前年のリーグ優勝チームがオープン戦開幕8連敗は、オープン戦の記録が残る65年以降では初の珍事。この日は今春初めてアルプス席が開放され、今季最多3万162人の観衆が入ったゲーム。気温10℃を下回る寒空のもと観戦した虎党から、ため息がもれた。

先発の富田蓮投手(22)は4回2失点。初回の立ち上がりこそ3者凡退で発進したが、2回はヤクルト内山にソロ本塁打を浴びた。4安打3四球ながらピンチで粘り、試合をつくった。

打線は4回に前川右京外野手(20)の適時二塁打で反撃。小幡竜平内野手(23)の犠飛で同点に追いついた。前日8日に大量失点の要因となる失策を犯していた若武者が、汚名返上とばかりに躍動した。

ドラフト2位の椎葉剛投手(21=四国IL・徳島)が5回から登板し、プロ初の連投で1イニング無失点。新助っ人のハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が6回に投げ3者凡退の無失点に抑えるなど、各投手も調整に励んだ。

4番手の岩貞祐太投手(32)が乱調だった。7回から登板。四球と自らの失策で無死満塁とすると、浜田に押し出し死球で失点。北村拓には犠飛を許し、育成の岩田には適時打を浴びた。3失点でビハインドを許し、反撃できなかった。

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