日本ハム福島蓮投手(20)が“新庄記者”から質問攻めを受けた。14日、支配下選手契約を結び、エスコンフィールド内で会見。新背番号94のユニホームを着て登壇した最速153キロ右腕は、記者席に座っていた新庄剛志監督(52)の姿にびっくり。矢継ぎ早に質問を受けてタジタジになりながらも、最後は高級オーダースーツなどをプレゼントされ、今後の飛躍を誓った。

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緊張しながら会見場に到着した福島は、驚いていた。ユニホーム姿のド派手な“新庄記者”がいたからだ。当初は会見に同席する予定だった新庄監督は、記者席に着席。会見冒頭で福島が「本日、支配下契約を結んでいただきました福島蓮です。よろしくお願いします」とあいさつすると大きな拍手で祝福してくれた。

数分後に、本当のサプライズが待っていた。司会者が「その他、ご質問のある方、挙手にてお願いいたします」と振ると“新庄記者”が動いた。「はい!」と元気よく挙手。福島も身構える中で質問攻めされた。

新庄記者 福島投手は先発がしたいんですか? それとも中継ぎなのか、抑えなのか。それだけ、お聞かせください。

福島 将来的には先発がしたいです。

新庄記者 あ、将来的には。あのー山本由伸君も千賀君も、最初は中継ぎでスタートして今は大スターになっているんで。その方がいいかなと僕は思うので…以上です。

司会者 ありがとうございます。その他…。

新庄記者 あ、今日は投げるんですか? 今日は投げますか?

福島 投げると聞いております。

新庄記者 何回(イニング)、投げますか?

福島 1イニング投げると聞いております。

ここで“新庄記者”が新庄監督に戻って「みんな、お楽しみに」と、とびっきりの笑顔を見せた。実際に広島とのオープン戦では7回に登板。本塁打を1本浴びたが、2奪三振と大器の片りんを見せた。

さらに会見の中で新庄監督は自身が昨年11月に約80万円でオーダーしたスーツをプレゼント。「これが似合う大スターになってほしい」と着せてもらった福島は「どこで着ればいいんですかね…」と苦笑いも「いずれ、着ます」と笑顔。思い出に残る会見から、大スターへの道を歩み始めた。【木下大輔】

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