下克上ストーリーが幕を開けた。ソフトバンクは19日、育成の仲田慶介内野手(24)、川村友斗外野手(24)、緒方理貢外野手(25)と支配下契約を結んだと発表。新たな背番号は仲田が「69」、川村が「61」、緒方が「57」。推定年俸はともに700万円となった。

仲田は福岡大大濠、福岡大を経て21年育成ドラフト14位で入団。同年のドラフトで最終128番目に指名された。最も遅かった指名から約2年半、悲願の下克上支配下登録をつかんだ。ペイペイドームで行われた会見では「入団した時から『絶対にはい上がってやる』っていう気持ちで1日1日取り組んできました。まず支配下をつかみとれたことは良かったですけど、これからが本当の勝負」と引き締めた。

地元の福岡県出身。福岡大大濠とペイペイドームは車で10分の近距離にある。プロ入り前からドームに足を運び「ドームで活躍したい気持ちを持ってやってきた。その気持ちだけでやってきました」とモチベーションにしてきた。強打のスイッチヒッターで内野は複数ポジションを守れる。次世代のユーティリティープレーヤーが2桁の背番号を背負う。

左の長距離ヒッターの川村は、北海-仙台大を経て21年育成2位で入団。「キャンプから野手3人で高めあって頑張ってきた。3人で上がれたことはうれしく思います」と喜んだ。プロ2年目にウエスタン・リーグで盗塁王を獲得した緒方は京都外大西-駒大を経て20年育成5位で入団。「走れるっていうところはアピールしたいし、バッティング含めて守備も全ての面で1軍でできるということを見せていきたい」と意気込んだ。

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