東海大は19日、硬式野球部の上級生が20歳未満の部員に飲酒を強要したなどの問題で長谷川国利監督とコーチ1人に1カ月の活動停止処分を科したと公式サイトで発表した。当該部員の処分は後日決める。

発表文は以下の通り。

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湘南キャンパス硬式野球部における飲酒強要と暴行の事案に関しまして、このほど学内関係者への聞き取りの結果がまとまり、同部に関する処分が決まりましたので、改めてお知らせいたします。

この度の調査結果で、2024年2月16日23時~25時頃、硬式野球部の寮内で現2年生部員2人が、20歳未満の部員3人(うち2人は現1年生、1人は4月入学予定の新1年生)に、当該2年生部員のうちの1人が酒類を購入させ、当該20歳未満の部員3人の意向に反して飲酒をさせたほか、当該2年生部員の1人が当該新1年生の頬を平手打ちし、飲酒を強要していたことが明らかになりました。暴行を受けた当該新1年生部員が後日、他校出身の友人に相談し、当該友人が所属していた出身校野球部の監督から3月6日、本学へ問い合わせがあったことで問題が発覚しました。

本学ではこの事態を極めて重く受け止め、管理監督責任として内山秀一部長を1カ月間の部長職停止、長谷川国利監督ならびに武内健吾コーチを1カ月間の練習参加自粛の処分を決定しました。また、当該2年生部員2人と、強要されたとは言え、酒類を購入し飲酒をした20歳未満の1年生部員2人は、今後本学の学則に基づいて、厳正に処分・対処いたします。

なお、本事案を確認した翌日3月7日から硬式野球部は活動を中止しておりましたが、部として連帯責任を問わないことが決まったため3月18日より活動を再開いたしました。

今後、全学生に対し、飲酒の強要を含め、あらゆる暴力行為の根絶に向けた教育プログラムを実施し、再発防止に努めて参る所存です。また、硬式野球部においては独自の再発防止策として、スタッフと部員との定期的なミーティングの実施、倫理観やモラル向上のためのセミナーの実施、適正な部員数の見直しなどを講じて参ります。

被害を受けた学生、関係の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます。また、本学を支えてくださっている皆様の信頼を裏切る形となってしまったことを、重ねてお詫び申し上げます。