テルは超元気! 阪神佐藤輝明内野手(25)が、2試合ぶりの3安打固め打ちを決めた。

オープン戦最後の3連戦となるオリックス戦(京セラドーム大阪)でも好調を維持。16日の中日戦(バンテリンドーム)を欠場後、4試合で打率6割4分7厘と打ちまくりだ。森下翔太外野手(23)、大山悠輔内野手(29)がコンディション不良で欠場した中、万全の状態で3月29日の開幕戦へ突き進む。

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打って、守って、進化した主砲にファンの熱視線が注がれた。佐藤輝が、3安打猛打賞、守っては好守連発とハッスルした。「4番三塁」で先発出場。2点を追う4回1死からオリックス宮城の4球目、132キロ低めのスライダーを一塁へ痛烈にはじき返し、内野安打。6回にも2球目スライダーを捉えて右前にはじき返した。開幕投手決定的の左腕からマルチ安打。9回には2番手山岡の直球を右前に運んだ。

昨年日本シリーズ以来の関西対決で3安打と打ちまくり、「良かったと思います」と手応え十分だ。出場した直近4試合では17打数11安打で打率6割4分7厘と波に乗る。「まあ、まあ打てるのは悪いことではないので、いいかなと思います」。遠慮気味に話すが、開幕まで1週間を切って状態を上げている。

守備でも沸かせた。初回、1点を先制され、なお2死満塁のピンチ。オリックス紅林の左翼線に抜けようかという痛烈なライナーに、タイミングを合わせて大ジャンプ。左腕を目いっぱい伸ばし、グラブの先でつかんだ。2回1死一塁では福田の三塁線への鋭いライナーに横っ跳び。白球に食らいついてキャッチした。「守備は今日すごくいいプレーができたのでよかったです」と笑みを浮かべた。

今春の沖縄・宜野座キャンプでは515分の特守を行い、下半身を鍛え抜いた。進化を続けるプロ4年目は「まだまだやるべきことあるかなと思う」と表情を引き締める。

開幕戦で3番、4番が濃厚の森下、大山がそろって欠場。この日は4番で出場した。「打順はあんまり気にせずに。別に4番だから特別こうするということはないんで、自分のやるべきことをしっかりやりたいと思います」。好調の背番号8が開幕前ラスト2試合で総仕上げに入る。【村松万里子】

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