2024年のプロ野球シーズンが、いよいよ29日に開幕します。朝日新聞と日刊スポーツのコラボ企画、12球団担当記者が選ぶ「イチオシの新戦力」をお届けします。イチオシ選手の中から新人王に輝く選手は現れるか、注目のシーズンが始まります。

■朝日新聞 野球担当記者イチオシ

<セ・リーグ>

◆阪神 前川右京(阪神担当 山口裕起)

どっしりした足腰とふてぶてしい面構え。20歳とは思えない雰囲気を醸し出すが、実は恥ずかしがり屋

◆広島 斉藤優汰(広島担当 上山浩也)

高卒2年目。1軍登板はまだないが、右上からの剛速球は魅力的。ドラフト1位の力を今季は見せる

◆DeNA 徳山壮磨(DeNA担当 安藤仙一朗)

7年前の高校野球選抜大会優勝投手が「イップス」を克服した。1軍デビューと活躍を期す

◆巨人 佐々木俊輔(巨人担当 堤之剛)

走攻守そろった新人。オープン戦から安打を重ね、積極果敢な走塁も見せる。主力として活躍しそうだ

◆ヤクルト 松本健吾(ヤクルト担当 堀川貴弘)

ドラフト2位の右腕。トヨタ自動車の先輩古田敦也からストライク先行の教えを受け、ローテ入り期待

◆中日 田中幹也(中日担当 山田佳毅)

軽快な守備と俊足・巧打が魅力。不運な脱臼で、ルーキーイヤーの昨季は棒に振った。悔しさを晴らす

<パ・リーグ>

◆オリックス 西川龍馬(オリックス担当 高橋健人)

昨季まで通算8年で打率2割9分9厘。広島から移籍1年目、高い打撃センスで打線の軸に期待される

◆ロッテ 大谷輝龍(ロッテ担当 清水優志)

最速159キロのドラフト2位右腕。変化球の精度が上がれば、「勝利の方程式」入りもありそうだ

◆ソフトバンク 沢柳亮太郎(ソフトバンク担当 鷹見正之)

最速151キロの本格派新人右腕。左ひざ違和感で出遅れたが、調子は上向き。即戦力の期待は大きい

◆楽天 ターリー(楽天担当 笠井正基)

広島から移籍の中継ぎ左腕。右打者へのクロスファイアは鋭い。中継ぎの安定が上位浮上のカギを握る

◆西武 アギラー(西武担当 平田瑛美)

大リーグ通算114本塁打を誇るベネズエラ出身の33歳。名手源田も認める守備と愛らしい笑顔も魅力

◆日本ハム 山崎福也(日本ハム担当 畑中謙一郎)

大型補強の目玉選手。ファンの期待も大きい。2年連続の最下位から脱出するためのキーマン

 

■日刊スポーツ 野球担当記者イチオシ

<セ・リーグ>

◆阪神 門別啓人(阪神担当 中野椋)

高卒2年目ながら、昨季日本一のチームで堂々の先発候補。最速151キロの左腕で岡田監督の評価も高い

◆広島 久保修(広島担当 前原淳)

1年目の昨季は1軍出場なしも守備力と走力で開幕1軍。身体能力高く課題の打撃でもオープン戦で本塁打

◆DeNA 度会隆輝(DeNA担当 小早川宗一郎)

抜群の打撃センスと明るいキャラクターが魅力のドラ1ルーキー。ベンチからの力強い声出しも武器になる

◆巨人 萩尾匡也(巨人担当 為田聡史)

6大学リーグ3冠王が2年目の開花を予感させる。打撃、守備ともに格段にレベルアップ。結果で勝負する

◆ヤクルト 鈴木叶(ヤクルト担当 栗田尚樹)

2軍でロッテ唐川、日本ハム宮西から1発。既に1軍に呼ばれ、高津監督も期待するドラ4位ルーキー捕手

◆中日 ロドリゲス(中日担当 伊東大介)

強肩好守の育成キューバ人。立浪監督が能力を認め、支配下登録で開幕スタメン起用を公表

<パ・リーグ>

◆オリックス 太田椋(オリックス担当 大池和幸)

ケガに泣き続けた18年ドラフト1位の主砲候補。体重を5キロ増やしパワーアップ。目標は大きく3割30発

◆ロッテ 上田希由翔(ロッテ担当 星夏穂)

初球から力強いスイングができる積極性が持ち味のドライチルーキー。激しい内野手争いに食い込んでいく

◆ソフトバンク 緒方理貢(ソフトバンク担当 只松憲)

開幕直前に支配下昇格。2年目の22年にウエスタンで盗塁王を獲得した次世代のスピードスター候補だ

◆楽天 松田啄磨投手(楽天担当 山田愛斗)

チームメートの岸をほうふつさせる落差の大きい宝刀カーブは打者を幻惑する。ロングリリーフの適性も◎

◆西武 武内夏暉投手(西武担当 山崎純一)

ドラフト1位左腕として、開幕ローテーションに入り即戦力として期待される。最大の強みはコントロール

◆日本ハム 田宮裕涼(日本ハム担当 永野高輔)

愛くるしいルックスで女性人気の高い6年目捕手。巧打と「ゆあビーム」と呼ばれる強肩兼備した万波世代