開幕2戦目の30日ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する日本ハム加藤貴之投手が、海を渡った仲間の奮闘を刺激にする。登板を翌日に控えた29日、「普段通り。変わらずこんな感じで、はい、頑張りたいと思います」と、まずはひょうひょうと、いつもの“貴之節”で意気込んだ。

ともに投手陣を支えてきた上沢のレッドソックス移籍が決まった。レイズでマイナーからの挑戦と、いばらの道を進む元チームメートの存在に「本当に頑張ってると思いますし、僕らも負けないように頑張りたいと思います」と、自らにカツを入れた。

背中で引っ張る職人肌。言葉数少ない加藤貴にしては珍しく「上沢がいなくなってしまったんで、本当に、(伊藤)大海と一緒に先発陣を引っ張っていけたら」と、今季にかける思いを口にした。その上で、照れくさそうに「本当はこういうのも言いたくないんですけど」と加えた。多くは語らずとも、胸には熱い思いが、たぎっている。

昨季は新球場開幕投手として楽天戦に登板も、7回8安打3失点で敗れた。今オフは慰留を受け、国内FA権を行使せず残留。球団やファンの期待に応えたい思いは人一倍強い。「まあ、ビビらないことですね。しっかり攻めていけるように」。テンポ良い投球で昨季3勝を挙げたお得意様から勝利をもぎ取り、チームを波に乗せる。【永野高輔】

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